ホームページを運営するときにペルソナを考えることが
とても重要なことの一つに挙げられます。
なぜペルソナが必要なのでしょうか。
ペルソナとは
『ペルソナというのは自社のターゲットになる顧客像を作り出すこと』
簡単に言うと、自社の商品を買ってくれるのは
こんな生活をしている人だという顧客イメージを作り上げてしまうことです。
ペルソナを作ることでターゲットとしているお客様が抱える問題点を
見つけやすくなるだけでなく、他にもメリットがあるのです。
ペルソナを構成する要素
年齢
性別
居住地域
田舎
家族構成
趣味
嗜好
職業
役職
年収
食生活
好きなもの
（映画・音楽・芸能人…）
このような項目を埋めていくことで、具体的なペルソナ像を作り上げていきます。細かく設定するのは人物のイメージがより具体化して、複数人・企業内で共有しやすくなるからです。
具体的なペルソナの設定
工務店が家を建てたい人向けにペルソナを考えてみましょう。
結婚8年目33才の共働き夫婦。小学2年生の女の子と幼稚園年少組の男の子の4人家族。旦那さんは都内の自動車メーカーに勤め部品管理課の係長、ボーナスは給料約4か月分。週休二日で土日は家族で大きな公園のアスレチックをしたり芝生の上でのサンドイッチは格別。またカントリミュージックを聞きながらの河原でのバーベキューは夏の行事の定番です。趣味はキャンプと川釣り。奥さまは近所のドラッグストアのレジ担当で午前中パートをしながら家計を助け、午後はPTA役員などを引き受け学校や町内行事にも積極的に参加。モノづくりが趣味で子どもに持たせるものはほとんど奥さまの手作り品、料理も得意で日頃の調理はもとより、キャンプの時にも早い・安い・簡単調理の激うまレシピを数々考案。家族年収は550万。貯蓄は100万ほど。近い将来にワンボックス車の購入を考えていることと、現在の会社まで約1時間かかる狭いアパートから小さくても庭付き1戸建てを購入して、庭でBBQや花火が出来たらいいなと常に考えている。
これを企業内で共有します。
ペルソナのメリット
家を買いたい人建てたい人全員を対象に展開していくと
アプローチをする際に、会社目線で物事を考えてしまい、
家そのものに注意を持っていかれやすく、広い、おしゃれ、きれい、丈夫など
形に捉われやすくなります。
ところが実際に家を建てる場合は、
その家に住む人が、快適な生活を送れなければ意味がありません。
家族構成と生活スタイルが見えていると、無駄な空間や必要な機能などが
想像しやすくなるのです。
お客様自身もペルソナによって
購入後の生活様式のイメージが掴みやすくなります。
このペルソナに対しての不安や疑問を潰していくのが
営業手法にもなりホームページ作りの礎にもなるのです。
必要な情報に加えて、お客様が気になるお役立ち情報も
網羅してあげるとさらに価値が高まります。
・万が一火事を起こした時の対処法…
・万が一家を売却することになった時に相談するのは…
・外構工事業者の見極め方…
お客様はどうしても建物の内外装に目が向いてしまいますが、
住む前・居住中・将来起こり得ることなど、
お客様では想像も付かないことを盛り込み
住まいに関しての情報はこれ以上何も無い
というくらいの情報で武装していくのです。
より多くの情報を与える事で、
お客様の安心感が高まり、やがて信用へと変わります。
このペルソナを作る上では、自社の強みや弱みも
同時に見えてくるので、企業体制の強化にも
一翼を担うのは大変嬉しい副産物です。
しかし、ペルソナは一度作ってしまえば終わりではありません。
これは営業手法の一つに過ぎないため、実態と想像に乖離があれば
再設定することも必要です。お客様やホームページの反応を見ながら、
定期的に見直しをしていくことをお勧めいたします。
まとめ
ペルソナというのは自社のターゲットになる顧客像を作り出すこと。
ペルソナを構成する要素は細かいほど、よりイメージが湧きやすくなります。
具体的なペルソナの設定をしたら企業内で共有します。実態との乖離があれば
再設定もしていきましょう。
ペルソナのメリットはお客様目線を培い、自社を振り返る機会でもあります。
by toru
